3月になると必ず頭に浮かぶ和歌があります。
それと同時に思い描くのが梅の花です。

「東風(こち)吹かば匂(にほ)ひおこせよ梅の花主(あるじ)なしとて春を忘るな」

訳:
春になって東風が吹いたなら、その風に託して配所の大宰府(だざいふ)へ香りを送ってくれ、梅の花よ。
主人のこの私がいないからといって、咲く春を忘れるな。 菅原道真

日一日と暖かくなり、梅の花一輪ごとのほころびに胸がはずむこの頃です。
木ですが春告草、風待草などとも呼ばれています。
桜にも桃にもない香りは、古くから日本の暮らしにいち早く春を告げてきました。
老木の先にのびた細枝を手折り、梅一花に春への希を託す。
この花ほど日本人の心、これほど日本の風土に根差した花は無いかも知れませんね。
なごみの入居者さんも梅の花を見に出かけています。
外での笑顔は、最高ですね!
いつまでも好きな季節を感じるために外出ができ続けられるよう足腰を鍛えましょう。

ところで、最近、わが施設に「リフト」が導入されました。
浴室リフトと居室で使うリフトです。
初めて、試してみましたが、セッティング方法が板につけば介護職にも利用者にも最高かもしれないと思いました。
実際に入居者さんに「怖い?」と聴いても「怖くない」と・・・
抱えられた人に優しく、介護労働負担軽減され、安全な移乗ができるならどんどん活用するべきなんだと思います。
ICTや介護ロボットの活用は、在宅でも普及されるでしょうね。