看取り

特養C館介護職の新井と申します。この度初めてブログを担当させて頂きます。
秋は過ごしやすい気候ですが、寒暖差に体調を崩しやすい季節です。
いかがお過ごしでしょうか。

10月といえば、私にとっては父の誕生日がある月です。
毎年何を贈ろうか悩みますが、今年も喜んでくれました。
後期高齢者と呼ばれる年代に突入した父ですが、まだまだ元気。
どうか長生きしてほしいものです。

しかしながら、人生は未来永劫ではありません。
誰しもがいつか終わりの時を迎えます。
今回はそのことにまつわるお話です。

先日、C館の利用者様がお一人、空へ旅立たれていきました。
私がC館に来て一年弱ですが、それより何年も前からなごみの郷で生活されてきた大先輩。
その証拠に、居室にはなごみの郷で撮ったお写真が数多く飾られました。

お散歩の途中で満面の笑みを向けられているお写真……
奥様となごみ祭りを楽しまれているお写真……
私の知らなかった素敵な利用者様の姿が、たくさん収められていました。
職員の寄せ書きの言葉はどれも愛に溢れており、利用者様が長い年月なごみの郷で愛されてきたことを知りました。

そして、私が特に強く印象に残ったことは、ご家族様の存在です。
仕事終わりの僅かな時間でも何度も会いに来て下さったり、利用者様の好きな食べ物をお持ち下さったり。
利用者様だけでなく、職員にもお気遣いの言葉をかけて下さいました。
ご家族様のご協力が何よりも大きな力になりました。
この場を借りて、御礼申し上げます。

最期の瞬間に立ち会うことは出来ませんでしたが、朝方、穏やかに旅立たれたそうです。
これまで何度かお看取りの経験をしてきましたが、やはり別れは悲しいものです。
まだまだ勉強させて頂くことばかりの毎日。
今回のお看取りも、多くのことを学ばせて頂きました。
感謝の思いとともに、これからの業務にも励んでいきます。
どうか安らかにお眠り下さい。

ここまでお読み頂き有難うございました。
皆様も、大事にしたいと思う人との時間を大切に。