「看取り介護」

皆さんこんにちは(^-^)医務責任者の中山です。
まだ梅雨明けも発表になっていないにも関わらず、毎日猛暑が続いておりますが体調は崩されていませんか?
この時期は我が身を守る為にもエアコンを上手に使用し、水分補給をしっかりとして体調管理していきましょうね。

さて今回は、当施設で看取り介護を行ない、先日旅立ったKさんについてご紹介をしたいと思います。

Kさんは平成24年から当施設の特養に入居されていた方ですが、それ以前より当施設の在宅サービスは御利用いただいており、職員と馴染みの深い方でした。入居当初はシルバーカーを押して施設の色々な所に行ってはそこにいる職員とお茶をして自室にお戻りになったり、他の入居者様とカラオケを楽しんだりと楽しそうに生活をされていました。

そんなKさんが体調を崩されたのは、入居から3年が経った平成27年でした。
そこからの2年半は入退院を繰り返し、とうとう食事も摂りづらくなってしまいました。
最後の入院のある日、見舞いに行った担当のケアマネジャーは、Kさんにこう伺いました。

『最期はどうしたい?』

Kさんは小さな声で
『なごみに帰りたい…』

そして当施設での看取り介護は始まりました。
Kさんは沢山の職員と入居者に囲まれながら、大好きなクリームパンやアイスクリームを少しずつ召し上がり、3ヶ月間生き続けました。施設での3ヶ月の生活は体調を崩されてからの2年半の間では、最長記録となりました。

私達は、看取り開始前は残り1週間ほどの命と医師から言われていたKさんの看取り介護を通じて、ご本人の強い生命力と介護する職員の思いと手厚い介護の素晴らしさを学びました。

これからもその人にとってその人らしい最期が迎えられるように職員一丸となって支援をしていきたいと思います。

Kさん、ありがとうございました。
Kさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。