「楽しみ」とは・・・。

こんにちは施設ケアマネの伊藤です。

突然ですが皆さんが生活していく上で楽しみにしていることは何ですか?
私はおいしいものを食べに行ったり、スポーツクラブに通うことを楽しみにしています。
今日はラーメンを食べに行きたいとか新しい服を買いに行きたいと思えば私たちは、自分の意思を行動に移し、そのほとんどの事が叶える事が出来ます。

でも、施設に入居されている方が行きたい時に行きたい場所に出かけることは、そのほとんどが難しいのが現状です。入居されている方は生活において何かしらの支援が必要な事が多く、その支援を行う職員は食事、トイレやお風呂のお手伝いで一日が過ぎてしまいがちだからです。

そのような状況の中、少しでも本人の意思を反映できないかと、越谷なごみの郷ではショートステイ送迎に同乗したドライブや、時々公園に出かけるなどして外出の機会を作っています。また、月に1回入居者様が選んで出前を注文するなど、食べたいと願うものを提供出来るように努めています。
また、定期的な地域ボランティアの方による催しものも入居者様の楽しみの1つとなっており、施設という限られた環境の中ではありますが、その機会を待ち遠しく楽しみにしているようです。

楽しみがあるから頑張って歩こうなど、生活意欲が湧き、その獲得の為に目的(自立)に励んで行けるところも多くあると思います。
歩けるようにする事を目的とせずに、「歩ける事で○○が出来るから」と、ここに強い願い(想い)を持ち、その時間すらも楽しんで頂けるように応援していきたいと思います。
入居者様一人一人の希望する生活にはまだまだ遠くもありますが、少しでもそんな楽しいと思える時間を、どうしたら提供できたらと考える今日この頃ですが、日々前進中!