新たなる仲間との育み

はじめまして、施設長の八幡です。このたび、ホームページが新しくなりました。以前から、「ホームページを楽しみにしている」という声もあり、そんな期待に応えまして、ブログページを設けることにしました。このブログでは、奮闘する職員の姿や、制度に阻まれる葛藤、そして高齢者の活きて生きる素敵な姿など、「越谷なごみの郷」の日常を伝えていけたらと思います。どうぞ、宜しくお願い致します。

【新たなる仲間との育み】

 ホームページも新設されましたが、同じく4月1日より平成26年度新卒職員9名が仲間となりました。

先日まで学生だった新卒職員達は、将来への夢に満ちた希望と職業人(社会人)としての第一歩に不安を抱きながらも、今日までを元気ハツラツに過ごしています。

 そんな新卒職員達にはまず、世の中に数ある職種の中から、介護業界を選択し、歩みはじめてくれたことを心から感謝します。

  さて、どの法人でもこの時期には、新卒研修を取り入れている事かと思いますが、エンゼル福祉会越谷なごみの郷では「育て・育み合う」ことを研修のテーマとして取り入れています。

これは研修のカリキュラムではなく、研修を行う側の姿勢を追求し高めること。

「育てる」と聞くと、育てる側が上の立場にあり、育てられる側が下の立場であるように捉えがちですが、子供を育てるときに、「育ててあげている」とは考えづらいものです。また植物を育てるときにも、そこに上下の意識は持ちません。

つまり、「育ててあげてる」とは思わないでしょうし、「育てる」ことへの「やらされ感」ではなく、将来に向かっての「期待感」や関わることへの「義務感」を高め、前進させていくものだと思うのです。

 また子供や植物を育てるときには、「育てる側」も教え導きながら、自らも学ぶことがあったり、初心に帰ることが出来たりと気付けることも沢山あるものです。こうしたことにも意識を向けると、学べたことは「あなたがいたおかげで」という、関われた事へ、また関わった相手に対して感謝の念が生まれるものです。

  研修は将来への投資です。教える側も教わる側も、将来「教えたこと」が「出来るようになる事」がゴールではなく、「教わった側」が将来「教えられる側」になる所まで成長出来ることを求めて(期待し)、双方に関わりを深め成長していく。その長く見えるようで短いレールのなかで、常に双方が前進していける姿が、長く働き続ける糧となり、その仲間達が目の前の高齢者の生きる姿を、より私たちの生活に近づけていける術を進化させてくれるのだと。つまり、質を高めていくには、技術を覚えることではなく、共に「育て・育み合える」環境を築くこと。私達の施設では、まずこれらを第一に考えています。

  施設長 八幡