理学療法士の大川原です。
今回は悪性黒色腫(メラノーマ)についてお話をします。
まず、メラノーマとは皮膚がんの一種で、最も悪性の強い皮膚がんです。
悪性黒色腫の発生には、遺伝的背景と環境因子の双方が重要な役割を果たしています。
白色人種の発生率が有色人種よりも数倍高く、紫外線の強い地域に住む白色人種の発生率がさらに高いという報告もあり、紫外線が関係している可能性があります。
日本では、足底や爪部など普段慢性的に刺激を受けやすい部位、あるいは衣類などですれる部位や外傷を受けた部位などに発生が多くみられることより、外的刺激も危険因子の1つと考えられています。
ほくろと思われるしみに対して、自分で針を刺したり、焼いたりしてとろうとすることは決して行わないほうがよいでしょう。
ほくろを刺激しないように心がけた方が良いと思います。
さらに、成人後出現したほくろが次第に大きくなったり、色が濃くなったりしてきた場合は、早めにお近くの皮膚科を受診しましょう。
悪性黒色腫と新たに診断される人数は、1年間に100万人あたり約10~20人です。
年齢別にみた罹患(りかん)率は、男女とも60歳代から高齢になるにつれて高くなります。
罹患率の男女差は大きくありません。
発生部位は足底(足の裏)が最も多く、このほか体幹、顔面、首、爪(つめ)などさまざまな部位に発生することもあります。
その他、悪性黒色腫は皮膚だけでなく、頻度はあまり多くありませんが粘膜にも発生することがあります。
がんは早期発見早期治療と言われています。
メラノーマに関しても例外ではありません。
早い段階で受診をして適切な治療を行えば完治する可能性が非常に高いと言われています。
是非、疑わしいと思ったら受診だけでもしてみてはいかがでしょうか。