こんにちは。施設長の八幡です。
ようやく朝晩と過ごしやすい気温にもなって参りましたが、今年は35℃を超える酷暑が続いたかと思ったら、突然の20℃代前半と寒暖の差が激しく、体調を崩しやすい今日この頃ですね。
施設では、肺炎予防の一環としまして、夏場の空調の管理について取組んでいます。
温度管理には「適切な室温」を掲げ(27℃)取組みましたが、27℃が個々にとって適温であるかどうかは一概には言えないものです。
なぜなら27℃は暑がりの方からすれば、不快な室温であり、寒がりの方からしてみても不快な室温だからです。
そのような中、室温を管理する私たちは、どんな所に専門性を発揮していくべきか。
指標として27℃と設定しているから、「設定温度(27℃)となっていれば良い」という訳ではありません。
この温度を基本に、高齢者個々にとって「適温」と感じているかを探っていくことが重要です。
これを指標に従い「適切」にこだわりを持ってしまうと、27℃が暑かろうが、寒かろうが設定温度になっていることで満足してしまいがちですが、「適温」に焦点をもっていくと、同じ27℃の室内であっても様々な考動が出てくるものです。
例えば、27℃を「寒い」と感じる方には1枚上着を、又は長袖を、首元を暖かくなど、逆に暑いと感じる方には、扇風機の風が届く席へ、陽のあたる所からは遠い席への提案など。
そして、その後も寒さが改善されているか、多汗で下着が濡れていないか、その確認が次の考動へと結び付けていくものです。(衣類を交換する、水分を摂る、陽に当たりに散歩に出てみるetc…)
どうして室温を管理するのか?
何の為に室温を管理するのか?
その本質を捉えて、個々の「適温」を探り当てていける専門職集団を高めていくことが求められる。
それには私たち職員にとっての「快適」な環境の提供ではなく、高齢者と“共に”「適温を築き」、「快適」と感じられる暮らしについて追求し続けること。
明日、9月からも残暑厳しい日もあることでしょうが、そんな探りの実践と共に、私たちの暮らしの中にある「当たり前」に歩み寄っていこう!