理学療法士の大川原です。
今回は握力についてお話していきます。
握力とは、物を握るときに発揮される力のことで、主に前腕部と上腕部の筋によって力が発揮されます。
主に上半身の筋力となりますが、握力は全身の総合的な筋力と関連があることが多くの研究で明らかになっています。
握力の平均値は年代によって異なり、一般的には男子は35~39歳、女子は40~44歳でピークに達し、その後加齢に伴い低下します。一般的に成人男性であれば45~48㎏、女性であれば、28~29㎏と言われているので、それを握力の平均値として考えて問題ないと思います。
ちなみにりんごを無理やり握り潰せるには80㎏の握力が必要と言われています。
握り潰すコツを会得できれば65㎏前後で可能だそうです。興味のある方は試してみては。
また、あるプロレスラーが握力192㎏を記録したという話もあったりします。すごいですね。
握手したらどうなるのでしょうか。ちょっと想像がつきませんね。
握力低下がさまざまな病気のサインや発症リスクの高まる要因として注目されています。
このことから握力を鍛えて損はないという事ですね。
握力の鍛え方
①負荷が軽い状態で手のひらの開閉(グーパー運動)
肩の高さに手を挙げて、肘をまっすぐ前に伸ばし5秒ほどかけて手のひらを開く。
その後5秒かけて手のひらを閉じる。
一日30回程度から始めて少しずつ負荷を増やす。
②ゴムボールやハンドグリップを使った手のひらの開閉
基本的にはグーパー運動と同じですが負荷量は自分にあった物を選びましょう。
③ペットボトルダンベル
ペットボトルに水を入れ、肘の高さで前に伸ばし、手のひらを天井側にします。
ゆっくり時間をかけて肘を曲げ伸ばしします。
④腕立て伏せまたは壁腕立て
おなじみの腕立て伏せですね。
出来ない人は壁に向かって手を伸ばし腕立て伏せの動作をしてみてください。
回数は10回×3セットくらいですかね。
⑤雑巾絞り
雑巾絞りは効率よく手先と腕力を鍛えられると言われています。
濡らす必要はありませんのでしっかり握れるサイズのタオルを使用しましょう。
逆手や縦絞りなどさまざまな方向から絞ると効果的です。
是非試して握りたてのリンゴジュースを作って下さいね。