施設サービス課の岡です。
今年新成人となられた方々、おめでとうございます。
今から十数年前に私にも成人式がありました。
その日は、前日からの大雪で交通機関も乱れる日でありました。
その大雪の中、スーツと革靴を履いて友人たちと合流し会場へ…。
雪道を歩くなか歩き慣れないため、幾度も滑って転んでを繰り返し、足は力を込めて歩き筋肉疲労でした。
「スーツに革靴」って、当時の自分はそれがカッコイイと思い、そのスタイルを崩すことなんて考えていませんでした。
先日、入居者の居室にセピア色の写真が飾られており、「この方は?」と伺うと「私だ」とのご返答。
「幾つの時の写真?」との問いに、「忘れた」とのことでした。
若く綺麗な顔立ちの女性、十数年前の写真だってことはわかっていますが、その頃に触れてみたくなり伺ってみたんです。
今、目の前にいらっしゃる方々だって、時代背景は様々であったでしょうが、綺麗にカッコよくなりたい、魅せたいって思っていたのでしょう。
ところが、介護を必要とされるようになられ、そこにも支援が必要になられていることは少なくありません。
どれだけの事を諦められているのでしょうか?それとも欲求を伝えることができないのでしょうか?
私たちは「気付き」を大切にしなければならないと思います。
決め付けではなく、“ひょっとしたら”の発想で、そこから思慮を巡らせ、情報を収集し実現させていく。
これも介護の仕事であり、魅力なんだと思ってます。
今年も成人式を迎え、毎年のように会場で自己主張をされる若者…。
他者の迷惑になるのも事実である一方、自己表現の一つなのかもしれません。