新年あけましておめでとうございます。
ご家族様・地域の皆様・関係各所の皆様には活動のご理解、ご協力を頂き、無事に新たな年を迎えることが出来ました。
また、昨年は、新型コロナウイルス感染症予防として、ご入居者・ご家族の皆様には面会制限等、ご協力賜りこの場をお借りして感謝申し上げます。
職員一同、感染症対策を講じ、蔓延予防に努めてまいりますので、引き続きご理解・ご協力の程お願い致します。
さて2021年は、エンゼル福祉会にとって新たな挑みの年になります。
2021年5月に東京都渋谷区に開設予定の「特別養護老人ホーム 渋谷区かんなみの杜・渋谷」、同年10月荒川区町屋に「町屋5丁目福祉施設(仮称)」の開設が控えおります。
両施設とも職員募集や様々な準備を重ねて過ごしており、新しい施設でどのような支援が出来るか、既存の施設に支援に加えて、入居者により良い支援がどうしたら出来るか、どうしたら地域にお住いの高齢者の皆様に貢献できるか試行錯誤しながら進めてまいります。
その中で、長谷川和夫先生(日本の医学者、精神科医。認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長、聖マリアンナ医科大学名誉教授)の著書の中に、
生きている限り 生きぬきたい
生かされるのではなく 自分の意志で生きたい
「父と娘の認知症日記 著者:長谷川和夫・南髙まり 中央法規より抜粋」
というメッセージがございました。
日々、支援する中で、その人らしい生活、自立支援等を考えながら実践してまいりましたが、言葉だけが先行してしまっている状況があります。
認知症を患っていても、身体に障がいがあっても、生きている限り、生かされるのではなく、自分の意思で生きぬくことへの支援をするためには、その方の生活習慣や癖、こだわり等を知ることから始まり、生活の中で少しでも選択できる場面を増やしていく。
認知症があるから答えられない・わからないのではなく、どうしたらその方の意思を確認できるか、どのような質問なら答えが聞けるか等、長谷川先生のメッセージをヒントに介護職としての専門性を駆使して様々なことに挑戦してまいります。
今年も、皆様の力添えをお借りしながら、越谷なごみの郷のご入居者・ご利用者のために精進してまいります。本年も宜しくお願い致します。
※給食委託業者の株式会社 若菜さんより毎年立派なお酒を頂戴しております。
若菜さんにはいつも美味しい食事を用意していただき、感謝いたします。
越谷なごみの郷
施設長 中山 真一