こんにちは、施設長の八幡です。
先日、トヨタ新型プリウスの発表では、燃費がℓ/40㎞を超えました。国民の多くは、「凄いなぁ」という思いと同時に、「きっとℓ/100㎞の時代も来るだろうなぁ」と期待さえしたのではないでしょうか。
携帯電話業界は、1~2年前の機種は古いとさえ言われる業界であり、目覚ましい発展を遂げ続けています。
どの業界においても発展を遂げ続ける企業は、「今より良いものへ」を追求し、その成果を国民が評価し、高まる期待は、企業の商品開発への活力に結びついているのでは。
一方、私たちが働く「介護」業界は国民から、どの位「期待」されているのでしょうか。“業界の10年後”を思い描いたとき、「きっと、こんなに良くなっているかも知れないね」といった期待のイメージより、2025年問題を目前に、先行き不安な課題が先行し思い描かれるのではないでしょうか。
何故、介護業界は国民からの「期待」が低いのでしょう。それは、業界の「今より良くする」という使命感、その成果や追求が少ないからだと感じます。紙おむつの素材や福祉用具の発展はあっても、入浴や食事、排泄介助など様々な介護者による介護技術は、10年前に比べサービスを受ける高齢者や家族にとって“より良くなった”と実感する事はどの位あるのでしょう。もちろん、物ではなく“ヒト”を対象にしたサービスの特性から、短期間での成果の実感は難しいかも知れません。介護を専門とする私たちが、その時代に最善策として実践していることが、5年後、10年後に「より良い進化」となり成果を出し続けること。これこそが国民の期待を高めていくのでは。
先ばかり見据えて、基本的なことが抜けてしまっては元も子もないことですが、目の前の課題をしっかりと受け止め、高齢者の暮らしを護り、豊かな社会を実現していきたい。
そして、私はそんな成果を求め続ける業界に期待し、その期待に応えていきたい!