1月31日に、今期3回目の法人ケアマネ合同研修会を開催しました。
今回の研修は、各自がテーマを決めて、パワーポイントで発表する参加型の研修内容でした。
それぞれ「認知症」、「家族介護者支援」、「ターミナルケア」、「医療連携」等、普段の業務の中で、事例や支援を通して考えたこと、学んできたことを、お互いに発表・共有した有意義な研修となりました。
発表の中にありました「アドバンス・ケア・プラン二ング」について触れてみたいと思います。
「アドバンス・ケア・プラン二ング」(ACP)とは、将来の変化に備え、医療及びケアについて、利用者さんを主体として、そのご家族や近しい人、医療・ケアチームが繰り返し話し合いを行い、利用者さんの意思決定を支援するプロセスと定義されています。
簡単に言いますと“もしもの時の話し合い”、利用者さんの人生観や価値観・希望に沿った、将来の医療及びケアを具体化していくことを目標としています。
2018年4月に改訂された、厚生労働省の「人生の最終段階における医療・ケア」の決定プロセスに関するガイドラインにも、ACPの概念が導入となり、11月には「人生会議」という名称になりました。
多死社会を迎え地域包括ケア構築への対応の中、ますますACPの必要性が求められています。
わたしたち介護支援専門員は、身近な所で利用者さん・ご家族の価値観や人生観を知り、信頼関係を築いていける立場にあります。
その方にとって、最善の医療・ケアの実現に向けて、希望に沿った意思決定ができるように支援していきたいと思います。
居宅介護支援事業所
主任介護支援専門員 藤井 一成