説得と納得

新型コロナワクチンの予防接種もいよいよ始まりました。

ワクチン接種を「受ける」、「受けない」と、期待と迷いの相互している意見聞きますが、希望の一手です。
介護施設のソーシャルディスタンスの面会制限が解除され、入居者さんとご家族が、安心して、心ゆくまま、ふれあう面会できる日常が戻りますように、一日でも早くコロナが収束してほしいと願うばかりです。

さて、介護は十人十色で、一筋縄でない相談も多いです。
加齢と共に心身機能変化し、介護の手間は増えていく。介護の負担が増えれば、家族介護者はギリギリのところで頑張らざるおえなくなります。
課題解決のためには、介護サービス利用や施設入所が必要になってきます。

ここで注意したいことがあります。
それは「説得」と「納得」の違いです。
「説得」の本質はわからせることであり、「納得」のそれはわかることだそうです。

一生懸命に「これがこうで、こうで、こうでしょ」と、理詰めに説得すればするほど、余計に意固地になってしまうもの。
認知症やこだわりがあると、さらに難しくなってしまうこともあります。
「納得」を得るためには、第三者である身近な相談相手のケアマネジャーに相談するのも一つの方法です。

ご家族さんと役割分担をしながら、一緒に働きかけていきます。
まずは否定せずに、利用者さんの思いに耳を傾けて寄り添うこと。その方の最善の選択を考えて働きかけること。
時間はかかるし、ストーンと腑に落ちるような「納得」は難しいかもしれないですが、大事にしていることです。

在宅で生活する上で「困りごと」が出てきた際に、利用者さん、ご家族と一緒になって解決する手立てを考えていきます。
そして利用者やご家族に寄り添いながら、日々の「困りごと」を解決できるように導いて、自立できるように支援していくことが、わたしたちケアマネジャー役割だからです。

居宅介護支援事業所 藤井一成